札幌護國神社について
ご由緒
当社札幌護國神社は、明治10年の西南戦争(西南の役)に際し、戦病没された屯田兵の御霊の慰霊鎮魂のために、招魂碑を建立し、神式の慰霊祭を御斎行申し上げたのが御創祀となります。以来、屯田兵司令部により、毎年慰霊祭が御斎行され、最初は北六条西七丁目の偕楽園前に建立された招魂碑は、明治40年に現在の中島公園に移され、常設の拝殿も造営されました。
その後、大正11年に内務省より招魂社創立の許可が為されたことにより、円山の札幌神社(現在の北海道神宮)の敷地内に仮社殿を建立し、御神霊を御奉斎申し上げました。そして、境内地の確定を経て、昭和8年に現在地に御神殿が建立され、遷座祭を御斎行し、札幌招魂社の御鎮座と相成りました。
以後、第二次世界大戦までに至る幾多の戦役の戦病没者の御霊と、殉職警察官、殉難消防官の御霊を合祀申し上げ、慰霊祭を御斎行して参りました。
また、昭和14年には、社号が札幌護國神社と改称され、同時に、内務大臣指定護國神社の社格の指定を受け、以降、皇室よりの御崇敬も寄せられることとなりました。
その後、第二次世界大戦の終戦を経て、昭和45年には現在の社殿が建立され、昭和56年に御創祀より百周年を迎え、現在に至っております。
御祭神
北海道開拓祭神 各戦役戦没祭神 公共殉職祭神 其他特殊祭神
御祭神数 25550柱(令和4年現在)
札幌護國神社には、西南戦争より第二次世界大戦に至るまでの、幾多の戦役において、祖国に尽くされ、国難に殉じて戦病没された、石狩・空知・胆振・日高・後志の5地域、及び樺太島の出身者の御霊と社会公共の為に尽力し、殉職された、殉職警察官・殉難消防官の御霊を御奉祀申し上げております。
御神紋
札幌護國神社の御神紋は、当社固有の独自紋である蝦夷山桜(エゾヤマザクラ)紋です。
靖国神社を始め、全国の護國神社では、山桜を中心に据えた御神紋がそれぞれに定められております。
札幌護國神社では、日本の在来種で、古くより、特に北海道に多く自生していたエゾヤマザクラが選ばれております。ソメイヨシノなどの多くの桜が、花が開花して散った後から若葉が芽吹き始めるのに対し、エゾヤマザクラには、花の開花と同時に若葉が芽吹き始めるという特徴があります。この特徴を反映して、蝦夷山桜紋は山桜の花が桜の葉に包まれている「抱き桜」の様式となっております。
皇室よりの御崇敬
当社は、昭和11年に昭和天皇より祭粢料の御下賜を受け、昭和14年に内務大臣指定護國神社の社格の指定を受けて以来、昭和天皇香淳皇后両陛下を始めとして、多くの皇室の方々に御直拝を頂き、また、折に触れて天皇皇后陛下より幣帛料および幣饌料を賜ってまいりました。
- 昭和11年 9月
- 昭和天皇より祭粢料御下賜
- 昭和14年 4月
- 内務大臣指定護國神社の指定を受ける
- 昭和14年 7月
- 朝香宮鳩彦王殿下御参拝
- 昭和14年 7月
- 朝香宮湛子女王殿下御参拝
- 昭和17年 6月
- 東久邇宮稔彦王殿下御参拝
- 昭和35年 5月
- 終戦十五周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 昭和36年 7月
- 北海道行幸啓につき天皇皇后両陛下より幣饌料御下賜
- 昭和40年 7月
- 終戦二十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 昭和43年 9月
- 北海道行幸啓につき天皇皇后両陛下より幣饌料御下賜
- 昭和47年 2月
- 昭和天皇香淳皇后両陛下御親拝
- 昭和50年 7月
- 終戦三十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 昭和60年 6月
- 三笠宮崇仁親王同妃百合子両殿下御参拝
- 昭和60年 7月
- 終戦四十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 平成7年 7月
- 終戦五十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 平成17年 7月
- 終戦六十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜
- 平成17年 7月
- 終戦七十周年につき天皇陛下より幣帛料御下賜